シリーズ第六作
時:不明、何れにしても戦前
場所:浅草
対立抗争:浅草のヤクザ組織同士の縄張り争い(玉の井の私娼窟)
高倉は悪玉組織の客人で、池辺は、悪玉組織の代貸で、二人は義兄弟である。池辺は後に破門される。
ヒロイン:高倉と相思相愛の仲の女で、事情があって善玉組織の姐さんとなる:小山明子
日本人慰安婦がどうやって中国大陸に送り出されていったか、その経緯が推察される、ストーリー
悪玉親分から破門された風間、秀次郎に向かって言う:
「後生大事に守ってきた渡世の仁義も、もう縁はねえ!今の俺にゃ、生まれた時には別々だが、死ぬ時はいっしょの、おめえだけだ!」
秀次郎は、叩き割ろうとしていた義兄弟の盃を既に懐に入れていたが、雪の中、風間に近づいていき一声掛ける:「兄弟(きょうでえ)!」
風間は、苦笑いをして、左の口角をやや引き上げる。と、テーマソングはまた鳴り出し、そのBGMをバックに、風間と秀次郎は長ドスを左手に下げながら、並んで死地に歩き出すのであった。
本作、日本人慰安婦がどうやって中国大陸に送り出されていったか、その経緯が推察される、ストーリーでもある。現墨田区にあった玉の井は、戦前からの私娼窟で、映画の中で爆殺される売春婦も、少なくとも約千人はここにいたと言われる私娼たちの一人だったのである。
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